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切削工程で排出される切り屑からわかること
コラム
切削工程で排出される切り屑は、形状から4つの型に分類ができます。
切り屑の形状から、加工の状態や特徴が読み取ることが可能です。
今回は切り屑の形状別に、加工の状態をご紹介します。
流れ形は、材料や工具に適した加工条件で切削をしたときに排出されます。
加工中に余計な負荷が少なく安定して作業ができていることを示しています。
切削後の加工面は、高い精度で仕上がっているでしょう。
せん断形は、切削加工中に変動が起きているときに排出される形状です。
材料や工具に合っていない条件で加工すると、発生しやすいでしょう。
細かい切り屑で、仕上がりの精度は劣ります。
むしれ形は、材料の表面がむしられたような切り屑です。
粘りのある材料を切削すると発生するケースもあります。
切削中に大きな抵抗が生じたことが、むしれ形の切り屑が排出される原因に。
切り込み量より深く削り取っているため、仕上げ精度は良くありません。
き裂形は、とてももろい材料を加工した際に発生しやすい形状です。
流れ形のようにつながらずに、ボロボロと細かく排出。
切り込み量より深く削り取っているため、仕上がり精度に問題があります。